マンジャロは本当に「痩せ薬」?看護師が知っておきたい本来の目的と副作用をわかりやすく解説

看護技術

 こんにちは!

 ひめたろ🐶です。

 今回は、マンジャロの本来の目的と副作用について解説します!

 最近、SNSやテレビなどで「マンジャロ」という名前を耳にする機会が増えました。

新人ちゃん
新人ちゃん

確かダイエット目的で使ってる人が増えてるんだよね?

実際本当なのかな?

 そこで内分泌内科に所属している看護師の友人にマンジャロについて聞いてみると・・・

友人
友人

最近、マンジャロを使って体調を崩して救急搬送される人が増えてるんだよね…

そもそもあれはダイエット向けの薬じゃないんだよ!(怒)

 と少々怒った様子がありました。

 この友人の通り、

 マンジャロは本来ダイエットのために開発された薬ではありません。

 実は私も、この友人に話を聞くまでは

ひめたろ
ひめたろ

だけど確かにマンジャロの作用とかは知らないな…

 と正しく理解できていませんでした。

 そこで、「どんな薬なのか」「なぜ痩せると言われているのか」を調べてみることにしました!

 次章からマンジャロの本来の目的や体重が減る理由、副作用、

 そして看護師として知っておきたいポイントについて解説します!


 マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、

 2型糖尿病患者さんの血糖コントロールを改善するための注射薬です。

 血糖値が高くなったときに、

 自分の膵臓からインスリンが分泌されやすくなるよう手助けする薬です。

ひめたろ
ひめたろ

一応インスリン注射とマンジャロは違う薬です。

インスリン注射は体内のインスリンそのものを補充するものであり、

マンジャロは体内のインスリン分泌を助けるものだよ!

 「痩せる=副作用」と思われがちですが、それだけではありません。

 マンジャロは胃の動きをゆっくりにし、

 満腹感が続きやすくなることで食事量が自然と減ります

 また、脳にも作用して食欲を抑えるため、

 食べる量が減るため、

 結果として体重が減少します。

 つまり、体重減少は薬の作用の一つと考えられています。


 SNSなどでは、

「楽に痩せられる注射」、「打つだけで痩せる」

 と紹介されることもあります。

 そのため、本来の目的である糖尿病治療ではなく、

 ダイエットだけを目的として使用する人も増えています

 もちろん、医師が適切に診察し、

 肥満症などに対して医学的な理由で処方する場合もあります。

 一方で、十分な説明を受けずに使用したり

 副作用を理解しないまま始めたりすると

 思わぬ体調不良につながることがあります。

ひめたろ
ひめたろ

「楽して痩せる」?

そんな楽に痩せられる作用の裏には怖い副作用があるんだよ…


 マンジャロで比較的多くみられる副作用は、

 以下のような消化器症状です。

・吐き気

・嘔吐

・食欲低下

・下痢

・便秘

・腹痛

ひめたろ
ひめたろ

内分泌内科で働く友人の話では、

こうした体調不良で救急搬送される患者さんが以前より増えているそうなんだよ…

 特に投与開始時や増量したタイミングでは症状が出やすいことがあります。

 食事や水分が十分に摂れない状態が続くと、

 脱水や電解質異常を起こす可能性もあります。

 

新人ちゃん
新人ちゃん

インスリンの分泌を手助けするってことは

低血糖の可能性もあるの?

ひめたろ
ひめたろ

原則、マンジャロは血糖値が高いときに作用するから

頻繁に低血糖が起こるわけではないんだけど

可能性はあるんだよね

低血糖の可能性もある?

 マンジャロ単独では重度の低血糖は比較的起こりにくいとされています。

 しかし、

 インスリン製剤やSU薬(スルホニル尿素薬:膵臓からインスリンを分泌させる糖尿病の飲み薬)との併用、

 食事摂取量の低下などによって低血糖を起こすことがあります。

 ふらつきや冷汗、手の震え、意識状態の変化などの低血糖症状には注意が必要です。


 多くは軽い副作用ですが、

 次のような症状がある場合は早めの受診が必要です。

・水分も飲めないほどの激しい嘔吐

・強い腹痛が続く

・意識がぼんやりする

・尿量が著しく減る

・強い脱水症状がある

・ふらつきや冷汗、手の震え、意識状態の変化などの低血糖症状がある

 まれではありますが、

 重篤な副作用が起こる可能性もあるため注意が必要です。


 マンジャロを使用している人に対して

 病棟や外来では、以下のような点を確認していきましょう!

・嘔気や嘔吐の有無

・食事・水分摂取量

・体重変化

・脱水所見(口渇、尿量、皮膚の状態など)

・血糖値の推移

・腹痛の有無

・低血糖症状の有無

 患者さんが「痩せる薬だから」と軽く考えている場合には、

 本来の目的や副作用についてわかりやすく説明することも重要です。


 今回は、マンジャロの本来の目的と注意したい副作用、

 看護師としての観察ポイントを解説しました! 

 マンジャロは決して「危険な薬」ではありません。

 糖尿病患者さんにとっては、

 血糖コントロールを改善する非常に有効な薬です。

 一方で、「痩せるから」という理由だけで安易に使用すると、

 副作用によって体調を崩す可能性もあります。

 看護師として、本来の目的や副作用を理解し、

 患者さんへ正しい情報を伝えられるようにしておきましょう!

 それではまた次回!

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