こんにちは!
ひめたろ🐶です。
今回は脳卒中患者さんに多い便秘について解説します。

確かに脳卒中患者さんには便秘が多いけどそれってなんでだろ?
便秘ってそんな重要ですか?
便が出なかったら下剤飲ませればいいじゃん
便秘と聞くと、
現代人でもよくあることなので
そこまで大事に感じないかもしれませんが・・・
脳卒中患者さんが便秘となると、状況が変わってくるんです。
まず「なぜ脳卒中患者さんに便秘が多いのか?」を説明した後、
「便秘による危険性」と「よく使う下剤の種類」を解説していきます!
目次
なぜ脳卒中患者に便秘が多い?
理由は主に2つあります。
順番に説明します。
1つ目の理由:活動量が低下するため
脳卒中患者さんでは、以下のような状況になることが多いです。
・半身麻痺があるためうまく活動できない
・急性期によるベッド上安静の指示がある
・意識障害や麻痺があると、離床が進まない
これらにより活動量が低下します。
腸は身体を動かすことで刺激を受けて働きます。
しかし活動量が減ることで腸の動きも低下し、
便秘につながってしまうのです。
2つ目の理由:水分摂取量が減ってしまうから
脳卒中患者さんの中には、
嚥下障害を持っているため経口摂取が進まない人や
そもそも普段水分摂取をしない人がいます。
水分不足になると便が固くなり、
便秘になりやすいのです。

脳神経病棟にいて割とびっくりなのが、
脳卒中の患者さんではもともと水分を取らない人がよくいること!
脳卒中のリスクになるから、水分摂取は必須だ!

便秘になる理由はわかったけど、
便秘ってだけで何がダメなの?
次章で解説していきましょう!
便秘になると何が問題?
健常な人が便秘になるのと違って
脳卒中患者さんが便秘になると
様々なトラブルがあります。
主に3つのトラブルを取り上げます。
トラブル①:食事が摂れなくなる
これは健常者が便秘になったときも同じことが起こると思いますが、
脳卒中患者さんでは特に必要な栄養や水分がいかなくなると
治療の妨げになります。

人によったら、
経鼻胃管で栄養を取らざるを得なくなったり
点滴がとれなくなったりするから、
自宅退院が遠のいてしまうね・・・
トラブル②:嘔吐・それで誤嚥すれば肺炎になる
便秘が進行すると、
腸管内に便やガスがたまり、
腹部膨満が強くなります。
すると吐き気が出現し、
実際に嘔吐してしまう患者さんもいます。

嘔吐そのものも患者さんにとって苦痛だけど、
脳卒中患者さんではさらに注意が必要だよ
脳卒中患者さんの中には、
意識障害や嚥下障害を持っている人も多いので
うまく吐けずに誤嚥してしまう人もいるんです。

実際にそれで呼吸状態が悪くなって
命に関わることもあるんだよ・・・
トラブル③:便秘でいきむと血圧上昇
便秘になると排便時に強くいきむことがあります。
すると血圧が上昇します。
特に脳卒中急性期では血圧管理が重要となるため、
過度ないきみは避けたいところです。

こういうトラブルがあるから下剤を使って
排便コントロールをしていくんだよ
排便コントロールのためによく使う下剤
脳卒中患者さんでは、
便秘による様々なリスクを予防するために
下剤が処方されることがあります。
よく使用される下剤は以下のとおりです。
・センノシド
→大腸を直接刺激して排便を促す
・ピコスルファートナトリウム
→センノシドと同じ作用
・グリセリン浣腸
→肛門から直接刺激・便を柔らかくする
・酸化マグネシウム
→便に水分を含ませて柔らかくする
・大建中湯
→腸の血流や動きを改善し、
腸が働きやすい環境を整える
などがよく使われています。
排便状況に対する看護師の観察ポイント!
便秘管理では、
単に「何日出ていないか」だけでは不十分です。
以下の点も確認しましょう。
・最終排便日
→その患者さんの普段の排便ペースと比較して評価する
・便の性状
→硬便だと便秘リスク高いです
・腹部膨満の有無
→視診だけでなく、触診・聴診(腸蠕動音)も確認!
・腹痛の有無
・食事摂取量
→普段の摂取量に対して排便状況を確認!
・食事開始日から何日経っているか
→ずっと絶食だった患者さんに
「便が出ていない」と慌てる必要はない
・吐き気や嘔吐の有無

排便状況でもいろんな視点をもってアセスメントしていこう!
まとめ
脳卒中患者さんが便秘になりやすい理由として、
・活動量低下
・水分摂取量低下
などがあります。
また便秘になると、
・食欲低下
・嘔吐、それによる誤嚥性肺炎
・血圧上昇
につながる可能性があります。
そのため便秘は軽く考えず、
排便状況をしっかり観察しながら
適切な下剤管理を行うことが大切です。
それではまた次回!

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