【頭蓋内腫瘍(脳腫瘍)とは?】原因・症状・治療・看護のポイントをわかりやすく解説!

看護技術

 こんにちは!

 ひめたろ🐶です。

 今回は、頭蓋内腫瘍(脳腫瘍)について解説します!

 脳神経病棟では、

 頭蓋内腫瘍の患者さんが手術や放射線治療、化学療法を目的に入院されることがあります。

 しかし、こんな疑問を持ったことはありませんか?

新人ちゃん
新人ちゃん

・頭蓋内腫瘍って何が原因なの?

・患者さんから「なんで脳腫瘍になったの?」と聞かれたら何て答えればいいの?

・手術後や放射線治療ではどんな看護が必要なんだろう?

 頭蓋内腫瘍では病態だけを見るのではなく、

 その人が抱える不安や退院後の生活まで考えることが看護師には求められます。

 今回は、頭蓋内腫瘍の原因や症状だけでなく、

 看護のポイントについてもわかりやすく解説していきます!


 頭蓋内腫瘍とは、

 脳や脳を包む膜、脳神経などにできる腫瘍の総称です。

 代表的なものとして、下記のようなものがあります。

・髄膜腫

・神経膠腫(グリオーマ)

・下垂体腺腫

・聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫)

・転移性脳腫瘍  など・・・

 良性腫瘍もあれば悪性腫瘍もありますが、

 良性であっても脳を圧迫することで

 麻痺や言語障害などの症状が出現することがあります。

ひめたろ
ひめたろ

それぞれの腫瘍の違いなどについては

また別の記事で解説するね!


 患者さんから最もよく聞かれる質問です。

 「なぜ脳腫瘍になったのか・・・」

 結論から言うと、

 多くの頭蓋内腫瘍は原因がはっきり分かっていません。

 つまり、いろんな人が考えそうな以下のようなこと…

患者さん
患者さん

・食生活が悪かったから?

・仕事でストレスが多かったから?

・常に睡眠不足だったから?

 このようなことが原因で発症する病気ではありません。

ひめたろ
ひめたろ

頭蓋内腫瘍の患者さんでは、

自分の生活習慣などで自分を責めることがあるけど

「誰のせいでもないこと」を伝えることも大事だよ


 腫瘍が大きくなると、

 周囲の脳を圧迫したり障害したりすることで様々な症状が現れます

 代表的には、以下のような症状が出現します。

・頭痛

・吐き気・嘔吐

・麻痺

・構音障害

・失語

・視野障害

・けいれん

・歩行障害

・高次脳機能障害   など・・・

ひめたろ
ひめたろ

腫瘍のできる場所によって症状は全然違うんだよ


新人ちゃん
新人ちゃん

じゃあ頭蓋内腫瘍がある患者さんに

どんな看護ができるんだろう?

ひめたろ
ひめたろ

症状や治療内容は患者さんによってさまざまなんだ!

その時その時のメンタルケアやADLの介助が必要そうだね

 考えられる看護は多岐にわたります。

 以下にざっとできる看護を述べていきます!

 頭蓋内腫瘍と診断された患者さんは、

 病気そのものよりも、

 これからの生活について不安を抱えていることが少なくありません。

 例えば…

患者さん
患者さん

・仕事に復帰できるかな…

・家族に迷惑をかけるかもしれない

・手術しても治るのかな  など

 この他にも様々な思いを抱えています。

 だからこそ、

 まずは患者さんの話を最後まで聞いて寄り添うことが大切です。

ひめたろ
ひめたろ

傾聴って看護学生の時からよく教えられることだけど、

なかなか時間をとって話を聞くっていうのも難しいんだよね…

 患者さんの思いを聞くときは

 こちらからなにか意見を言うというよりは

 ただ頷く、「そうですね」と肯定して

 患者さんの気持ちを受け止めるだけでも安心につながることがあるよ!


看護② 麻痺・構音障害への支援

 頭蓋内腫瘍では、

 麻痺・構音障害が残る患者さんもいます。

 それらに対してできる看護を解説します。

麻痺

 麻痺がある患者さんには下記のようなできる看護があります。

・転倒予防

 ⇒車椅子とベッド間の移乗時に患側に看護師が立って支えたり、

  患者さんが健側で不自由なく過ごせるように

  ベッド環境を整えたりする。

・ADLの評価

 ⇒BBSやFABの評価、運動麻痺の評価など

・離床支援

 ⇒術後早期から離床を促し、

 廃用症候群や肺炎・深部静脈血栓症(DVT)の予防につなげる。

ひめたろ
ひめたろ

その患者さんに合ったベッド環境やADLの評価に関しては

PTさんやOTさんと相談して考えていくといいね

構音障害

 構音障害がある患者さんに対しては

 下記のようなできる看護があります。

・患者さんを急かさない

・最後まで話を聞く

・ジェスチャーや筆談を活用する

・クローズドクエッションで質問する

・必要時は五十音表を使用する    など・・・

 このように患者さんが安心してコミュニケーションを取れる環境づくりが重要です。


看護③ 退院支援 〜多職種連携〜

 患者さんの最終的なゴールは

 「自宅退院」ということが多いです。

 しかし実際自宅退院できるかどうかは、

 病状変化だけでは判断できません。

 入院前より変化したADL状況や意識状態、認知機能も考えた上で

 患者家族がいかに支えられるか、

 必要な介護サービスを取り入れられるか

 これにかかっています。

ひめたろ
ひめたろ

家に帰らせたいのは山々なんだけど、

ADLや意識状態が大きく変化した患者さんを

家で支えるのは、結局家族なんだ。

家族の介護負担も考えて、

取り入れられる介護サービスがあれば

最大限活用する必要があるよ!

 退院支援でもPT・OT・ST・MSWなど

 多職種と連携しながら退院支援を進めることも

 看護師の重要な役割です。

ひめたろ
ひめたろ

退院支援では、

週ごとに看護師のカンファレンスでも話されるし

退院日時が近いときに最終調整として

以下の人たちを巻き込んだ

退院前カンファレンスを実施することもあるよ!

まさに多職種連携!

・主治医

・担当看護師

・PT、OT、ST

・MSW

・患者、家族

・利用する訪問看護師

・担当ケアマネジャー   など


看護④ 放射線治療への不安に対応する

 放射線治療を受ける患者さんは、

 治療そのものへの不安を抱えていることがあります。

ひめたろ
ひめたろ

実際、放射線治療を希望した患者さんから

患者さん
患者さん

・放射線治療で麻痺は強くなるの?

・副作用って何があるんだろう?

・もし副作用が辛かったらやめることもできるの?

という不安をぶつけられたこともあるよ…

 このような質問に対しては、

 医師から説明を受けた内容を一緒に振り返り、

 不安や疑問がないか確認します。

 もし、必要であれば主治医や薬剤師による

 追加説明を依頼することもあります。

 また、放射線治療中は以下のような症状の出現を注意して観察していきます。

・嘔気

・脱毛

・倦怠感

・放射線皮膚炎

・神経症状の悪化

ひめたろ
ひめたろ

放射線治療では嘔気の出現が割と多い気がする

放射線治療の継続を確認しつつ、

嘔気が少なくなるよう薬剤調整も医師と相談したい


 今回は頭蓋内腫瘍について解説しました。

 頭蓋内腫瘍は、多くの場合明確な原因が分かっていない病気です。

 そのため、患者さんは

自分が悪かったのではないか…

 と自分を責めてしまうことがあります。

 看護師は病気だけを見るのではなく、

 患者さんが抱える不安

 退院後の生活に目を向けながら支援することが大切です。

 麻痺や構音障害への援助、退院支援、放射線治療への不安への対応など、

 一つひとつの関わりが患者さんの安心につながります。

 ぜひ今回の記事を参考に、

 頭蓋内腫瘍の理解だけでなく、

 患者さんに寄り添う看護についても考えてみてください。

 それではまた次回!

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