こんにちは!
ひめたろ🐶です。
今回は脳血管造影検査(アンギオ)について解説します。
脳神経病棟にいると、
よく脳血管造影検査(アンギオ)を行いますが、
どんなことをしているか、なにを観察していくか、
理解できていますか?

アンギオってなんだろう?
なんのためにやっている検査なの?
アンギオ後の観察って何するの?
このような疑問を持っている人向けに
わかりやすく脳血管造影検査(アンギオ)について説明していきます!
目次
脳血管造影検査(アンギオ)って何?
正式名称は脳血管造影検査といいますが、
病棟では「アンギオ」と話す人が多いです。
脳血管造影検査(アンギオ)
:カテーテルを血管内へ挿入し、
造影剤を流して脳血管を直接観察する検査のこと!
基本的に鼠径部の大腿動脈または前腕の橈骨動脈から
カテーテルを挿入して脳血管まで行きます。
なんのために行う検査?
基本的に以下のような患者さんに適応する検査です。
MRAで血管狭窄が疑われた
もやもや病が疑われた
脳動脈瘤が疑われた
脳動静脈奇形(AVM)が疑われた
血栓回収療法やCASなどの治療を検討している

脳ドックのMRA(脳血管を見るMRI)で
脳動脈瘤とか頸動脈狭窄が見つかって、
アンギオのために入院っていう流れが多いかな

じゃあ実際アンギオを行う患者さんの観察ってどうするの?

ここまでで検査の意味がある程度わかってきたなら
観察項目が見えてくるよ!
【重要!】脳血管造影検査(アンギオ)後の観察項目4選
観察項目は主に以下の4つです。
①穿刺部位の出血や腫脹の有無
②足背動脈の触知、左右差
③造影剤によるアレルギー反応
④神経症状の変化
順番に見ていきましょう!
①【最重要】穿刺部位の出血や腫脹の有無
先ほど述べた通り
カテーテルの穿刺部位には鼠径部または橈骨動脈があります。
アンギオでは動脈を刺しています。
動脈は圧力が高いため、
一度出血すると大量出血につながる可能性があります。
そのため、穿刺部位がしっかり固定されているか
出血や腫脹されていないか見ていきましょう!
②【重要】足背動脈の触知、左右差

足背動脈って、確か足の甲にある動脈だよね?
穿刺部位じゃないと思うんだけど・・・

カテーテルという異物を動脈内に入れることで
血栓ができる可能性があるからなんだ!
もし血栓ができると、
足先までに必要な血液が流れなくなります。
そうなると脈を感じられなくなります。

足先までちゃんと血液が流れているか
確認するために足背動脈を触知するんだよ!
足背動脈の左右差を見ることも同じ理由です。
もし検査前より検査後で、
左の足背動脈より右の足背動脈のほうが弱いということになると・・・
血栓で血流障害が起きている可能性があるので
発見したらすぐに主治医に報告しましょう!!!
③造影剤によるアレルギー反応
先ほど話しましたが
アンギオでは造影剤を使用します。
造影剤アレルギーは、
投与直後だけでなく数時間後に症状が出ることもあります。
そのため帰室後も継続した観察が必要です。
以下に造影剤アレルギー反応をまとめましたので
さらっと見てみてください!
軽症
- 発疹
- 掻痒感(かゆみ)
- 蕁麻疹
重症
- 呼吸苦
- 喘鳴
- 血圧低下
- 意識障害
④【重要】神経症状の変化
アンギオではカテーテル操作中に血栓が飛んだり、
血管を刺激したりすることで脳梗塞を起こす可能性があります。
そのため、
瞳孔の変化や運動麻痺の有無、意識状態
を検査後確認していきましょう!

もし、変化があれば主治医にすぐ報告しよう!

観察項目はある程度わかったけど・・・
検査が終わったら患者さんはすぐ動けるの?

動けないよ!
アンギオ後は基本的に数時間ベッド上安静が必要なんだ!
脳血管造影検査(アンギオ)後は数時間安静が必要!
穿刺部位は鼠径部か前腕の橈骨動脈ですが、
多くは鼠径部です。
鼠径部であると、曲げたりすると出血の可能性があるので
数時間ベッド上安静が必要になります。
検査前に事前に検査後の流れを説明する必要がありますし
検査後も今一度話す必要があります。
患者さんの中には無意識に股関節を曲げてしまう人もいます。
そのため必要時は声かけやポジショニングを行い、
安静を保てるよう援助します。
穿刺部位が前腕の橈骨動脈であれば、
ベッド上安静は必要ないですが、
穿刺した側の上肢は数時間曲げないように固定器具を使います。
実際ひめたろがアンギオ後の患者さんに特に気をつけていること

うちの脳神経病棟だともう週に2回は行う検査なんだけど、
今まで特に気をつけていたことは穿刺部位の出血の有無だね
うちの病棟ではアンギオ後の安静は3時間と決まっているのですが⋯
実際、アンギオ後3時間の安静ののち、圧迫解除すると
穿刺部位から出血した患者さんがいます。
穿刺部位は動脈なので、
出血量が多くなると循環血液量が減少し、
血圧低下などを起こす可能性があります。

その時は圧迫解除に居合わせていた医師が再圧迫を行い、
一晩ずっと穿刺部位の圧迫をしていたよ
患者さんはずっと動けないから申し訳なかったけどね
翌日朝止血できたので圧迫解除しました。
また、安静3時間をどうしても守れない患者さんもいます。
穿刺部位を正しく圧迫していないと出血して危ないので
その場合、本人または家族同意のもと、
安全対策を行っていました。

穿刺部位の出血により
患者さんの命の危機に陥ることは絶対に防ぎます

安全対策って具体的に何をしているの?

あんまり記事で大きく言えないですが⋯
「身体抑制」ですね⋯
アンギオ後の穿刺部位の出血の有無は
新人看護師さんには必ず押さえておきたい項目です。
まとめ
今回は、脳血管造影検査(アンギオ)を解説しました!
アンギオはカテーテルを穿刺して脳血管を観察する検査です。
その検査後の観察は主に4つでしたね。
穿刺部位・足背動脈・造影剤アレルギー・神経症状ですね。
これらのポイントを押さえていけば
ある程度アンギオ後の観察ができますので
しっかり復習していきましょう!
それではまた次回!
参考文献
・国立循環器病研究センター:AVM(脳動静脈奇形)外来
https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/avm/?utm_source=chatgpt.com
・東海大学医学部付属八王子病院看護部:本当に大切なことが1冊でわかる脳神経,照林社,2024.


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