こんにちは!
ひめたろ🐶です。
今回は、せん妄患者さんへの対応について解説します!
病棟では、夜勤中に急に患者さんが落ち着かなくなったり、
点滴を抜こうとしたり、
大声を出したりする場面に遭遇することがありますよね。
そんなとき、こんなことを思ったことはありませんか?

・最悪…不穏だな、どうやって落ち着かせればいいの?
・不穏だから薬使えばいいかな?
・とりあえず体幹抑制の必要性を先輩に相談しようかな?
・単純に怖い…
特に暴行してくるせん妄の患者さんを前にすると、
怖い!!と思いますよね…

私も新人の時せん妄の患者さんと接すると、
感情がなくなって、
時にイライラすることがありました!
しかし、不穏になっている患者さんには
必ず何らかの理由が隠れていることがあります。
今回は、薬を使う前に
看護師ができること、考えるべきことについて解説していきます!
目次
そもそも「不穏」と「せん妄」は同じ?
まず知っておいてほしいことがあります。
不穏は症状です。
一方で、「せん妄は病態(状態)」です。
つまり、「患者さんが不穏だから=せん妄」とは限りません。
患者さんが落ち着かない背景には、
さまざまな原因が隠れている可能性があります。
ひめたろの実体験 『灯油を飲んだ』の意味とは・・・?
夜勤で、ある患者さんがベッドから何度も起き上がろうとしており、
何度もセンサーが鳴っていました。
その患者さんのもとへ行き、

どうしました?
もう夜20時なので寝ましょう
と話すと、患者さんはこう話します。

灯油を飲んでしまったんだよ
出さないとだめだ…
当たり前ですが、病棟内に灯油なんてありませんから
その患者さんが灯油を誤って摂取することなんてありえません。
もともとその患者さんは割と頻尿ということもあり、

(もしかして灯油じゃなくて排尿したいのかな?)
と私は考えてトイレへ連れていきます。
そしてトイレから帰室すると

ありがとう
と話し、その後は落ち着いて眠ることができました。
もちろん尿を灯油と表現するような患者さんは少ないと思います。
しかし、この経験から私は、
不穏として片付けるのではなく、
(なんで落ち着かないのだろう?気になることがあるのかな?)
と、「理由を考えること」の大切さを学びました。
不穏になっている原因とその対応を考えてみよう
先程の私の実体験のように
患者さんの訴えがよくわからなくても、
何かを伝えようとしていることがあります。
例えば、こんな原因はありませんか?
痛みはない?
術後創部痛や頭痛などの痛みはよくあります。
また今の体位がつらいということも挙げられますね。

手術後の人とか疾患的に頭痛などが起こりやすい人であれば
疼痛で不穏になるのはあるあるだよ!
排泄したい?
先程の私の実体験でもあった尿意もあるあるです。
また、便秘で苦しいということもあります。

ADL的に排泄したくてもトイレまで行けない辛さや、
排便したくても腸蠕動運動低下などで排便できない辛さ…
そこを考えて接する必要があるね
呼吸は苦しくない?
痰が詰まっているなどで、呼吸が苦しいという訴えもあるあるです。
痰づまりで息ができないというと、
プールなどで溺れているのと同じ状況です。
SpO2の数値や呼吸音なども観察したうえで、
すぐに対応するようにしましょう。
環境がわからない?
入院により、
患者さんにとっていつも過ごしている場所とは異なる病院で過ごすことになります。
たまに病室によっては時計やカレンダーがないと
以下のような思いを抱えてしまう患者さんもいるのです。

・今日がいつなのかわからない…
・今何時かわからない…
・今は昼なのか?夜なのか?
・そもそもなんでこんなところにいるんだっけ?
治療のために入院しているのに、
これでは患者さんが不安に感じてしまいますよね。

日時とか入院目的で混乱していたら、
落ち着いて優しく教えてあげるといいよ!
また、家族さんにカレンダーや時計を持ってきてもらうといいかも!
睡眠不足ではない?
夜中覚醒しているのに日中寝ている…
そんな昼夜逆転状態があると、不穏な状態になりやすいです。
また、たまにまるまる2日寝てないという患者さんもいます。

患者さんの身体的負担にもなるので、
主治医に相談の上、睡眠導入剤を検討しよう!
また、夜間巡視ごとにでも入眠しているか評価もしていこうね
普段使っているものはある?
患者さんが入院前から使っているものが近くにないというだけでも
不安や混乱につながることがあります。

事前に患者さんの言動や家族さんからの証言から、
患者さんのキャラクターを掴めていくといいかも!
一人でさみしい?
患者さんはリハビリや検査以外では
病室で一人時間が長いということもあり、
家族がいなくて寂しがる方もいます。
できる限り家族が面会できるように連絡したり、
面会ができなくてもテレビ電話を利用して
寂しさを紛らわせるといいですね。
それでも危険な場合は薬を使用することもある
もちろん、
・点滴を何度も抜いてしまう
・転倒の危険が高い
・本人が暴れすぎて、周囲の安全が保てない
このような場合には、医師の判断で薬を使用したり
体幹抑制を使用することがあります。
薬は大切な治療の一つですが、
「不穏だからすぐ薬」ではなく、
まず原因を探すことも同じくらい重要です。

不穏時の薬にも副作用がもちろんあるから、
安易には使えないけど、
上記のようなやむを得ない状況であれば
使用することも本人と周囲の安全のためには大事だよ!
せん妄様症状に遭った看護師たちに向けて、ひめたろからコメント
日々業務に追われている看護師さん、お疲れ様です。
たまにはせん妄の患者さんから
理不尽に暴言、暴力に遭うこともありますよね。
患者さんも本心で行っていることではないかもしれませんが、
その状況に遭ってしまった看護師さんにとっては深い傷を負うことも多いです。
私もいくつかそのような目に遭ったことがあるのでわかります。
同業者に話すと、

大変だったね…ゆっくり休んで!
と励まされることもあれば、

暴力に遭う方も原因があるんじゃない?
疾患的に暴力なんてよくあるじゃん。
そんなこともあるよ!
と一蹴されることもありますね。
個人的な考えですが、私は

どのような理由があっても、
暴言や暴力によって看護師が傷ついてよいわけではありません!!
と思っています。
看護師も患者さんと同じ「人間」ですし、
当たり前に傷つきますから。
暴力・暴言に遭われた方は一応他の看護師にも周知の上、
対応注意を病棟全体で十分にしていただき、
あとは自分を大切にしてください。
そして帰ったらゆっくり休んでくださいね!

患者さんに言われたこと、やられたことに対して
あまり深く考えないほうが良いです…
患者さん自身覚えてないことも多いですから…
これからも一緒に「ほどほどに」頑張っていきましょうね。
まとめ
今回はせん妄患者さんへの対応と看護について解説しました!
せん妄や不穏がみられたときは、
薬だけに頼るのではなく、
まず原因を考えることが大切です。
看護師の観察や声かけ、環境調整によって
症状が改善することもあります。
患者さん一人ひとりの「なぜ今、不穏になっているのか」を考えることが、
安全で安心できる看護につながります。
あとは、看護師は患者さんを支える仕事ですが、
看護師自身も守られるべき存在です。
つらいときは一人で抱え込まず、
信頼できる先輩や同僚にも相談してくださいね。
それではまた次回!


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