こんにちは!
ひめたろ🐶です。
今回はNIHSSの7・8項目め、運動失調と感覚について解説していきます。
NIHSSも後半になってきました。

運動失調って前回の運動麻痺と何が違うの?
感覚ってどうやったら評価できるんだろう?

運動失調と感覚の意味を理解すれば大丈夫!
それではまず運動失調について見ていきましょう!
運動失調は運動麻痺と何が違う?
運動失調は運動麻痺と違って四肢は動きますが、
狙った場所に届かなかったり、届くまでに指先がふらふらしたりして力は入るものの、動きをうまく調整できない状態になります。
例えば、患者さんの前にペンを示したとします。
そして患者さんに人差し指でペンに触れてくださいと指示します。
もし運動失調があると、患者さんの指はペンに触れられなかったり、ふらふらと揺れたりするのです。

じゃあ、この運動失調はどこの障害なの?
それは次章で解説しましょう。
運動失調は小脳の障害
運動失調は小脳の障害です。
小脳は主に運動の協調運動や平衡感覚の維持、筋緊張の調節を担っています。
これらが障害されると、先程のような症状の他にうまく歩けなくなることもあります。
運動失調はどうやって見る?
運動失調は上肢と下肢でやり方が違います。
以下に示しますね。
上肢は鼻ー指ー鼻試験
①医療者は自分の人差し指を患者の前に出します
②患者さんにも人差し指を出してもらい、まず患者さん自身の鼻に指を触ってもらいます
③次に患者さんには自分の人差し指を医療者の人差し指に触ってもらいます
④ ②③を繰り返します
上肢の運動失調評価では②③の1クール(鼻→指→鼻)が終われば、
医療者は自身の人差し指をまた別の場所に移動させて、そこでもちゃんと患者さんが移動した人差し指にも触れることができるか見ます。
下肢の運動失調評価
①患者さんに仰臥位になってもらいます
②医療者は患者さんに右のかかとで左のかかとを触ってほしいことを伝えます
③そしてそこから患者さんに膝から足首まで、かかとでスネをなぞるように移動することを伝えます
④ ②③を少なくとも2回繰り返します
⑤ ②〜④について反対の足でも同じことをやります
検査は上肢下肢いずれも開眼の状態で行います。
NIHSS運動失調の点数付け方
運動失調の点数の付け方は以下のとおりです。
0点:運動失調なし
1点:四肢のうち一肢に運動失調存在
2点:四肢のうち二肢以上に運動失調存在
※指示を理解できない状態、麻痺、昏睡の場合は、「失調なし(0点)」とします。
運動失調について大体わかったところで次に感覚を見ていきましょう!
感覚は何をみる項目なの?
感覚は、主に痛覚をみる項目になります。
脳には痛覚を伝える感覚路もあります。
これが障害されたときに痛覚を感じられなくなるのです。

感覚のことはわりかし簡単だね!
痛覚を見るということは痛いことをするの?

そこまで痛いことはしないよ!
チクっとした感覚がわかればいいからね!
では感覚の評価方法に移りましょう!
感覚は爪楊枝を使う
感覚の評価方法では、爪楊枝を患者さんの身体全体にチクチク当てていきます。
これで左右において痛みの感じ方に違いがなかったらOKです!
麻痺があると、健側に比べて痛みが鈍くなります。

先生によっては爪楊枝を胸ポケットに常に常備しているんだって!
だけど私は持ってないから、爪楊枝の代わりにアルコール綿の封のギザギザを使うよ!
病院によっては感覚の評価のときに使う小道具が異なることがあるので、そこは病院のルールに従ってください!
刺激を与える部位は手首より上側、足首より上側にしてください
→手首や足首より先では糖尿病性神経障害などの末梢神経障害の影響を受けやすく、脳卒中による感覚障害なのか区別しにくくなるためです。
NIHSS感覚の点数付け方
以下に示しますね。
0点:感覚障害なし
1点:軽度〜中等度感覚障害あり
痛み刺激を感じるが左右差がある、または鈍く感じる
2点:重度〜完全感覚障害あり
痛み刺激が全くわからない
ここでは昏迷や失語患者では、痛み刺激による逃避反応でも評価して大丈夫です。
最後に
今回はNIHSS7・8項目め、運動失調と感覚について解説しました。
運動失調は「鼻―指―鼻試験」と「踵膝試験」、感覚は痛覚刺激による左右差の評価を覚えれば大丈夫です!!
あとは細かな注意点を見ていけば大丈夫です。
次回はNIHSS9・10項目めの「最良の言語」と「構音障害」です。
お楽しみに!


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