こんにちは!
ひめたろ🐶です。
今回は、24時間のIN・OUTバランス(インアウトバランス)について解説します!
病棟では申し送りで、

・〇〇さんのIn/Outバランスは+500mLで指示範囲内です
・1日尿量が5000mLと多量で、
尿比重を測定し、
医師に報告し、経過観察となりました
といった感じで話されているのを聞いたことがありませんか?
しかし、新人看護師さんの中にはこんな疑問を持ったことはありませんか?

・IN・OUTってそもそも何?
・なんで24時間で見るの?
・1回の尿量だけじゃダメなの?
・どんな患者さんで特に重要なの?
毎日何となく計算しているIN・OUTバランスですが、
実は患者さんの体液バランスを把握するための、
とても大切な指標です。
今回は、脳神経病棟で24時間のIN・OUTバランスを重視する理由と、
看護師の観察ポイントについて解説していきます!
目次
IN・OUTバランスとは?
IN・OUTバランスとは、
体内に入った水分(IN)と、体外へ出た水分(OUT)のバランスのことです。
IN(体内へ入るもの)
INは身体に入る水分のことです。
例えば以下のようなものです。
・飲水
・食事中の水分
・点滴(メインと側管から入る点滴すべて含む)
・経管栄養(もし経管栄養あれば)
OUT(体外へ出るもの)
OUTはINの逆で体外へ出る水分のことです。
例えば以下のようなものです。
・尿
・嘔吐
・ドレーン排液
・出血
このIN/OUTバランスを見ることで、
患者さんが脱水傾向なのか、
それとも体液が過剰なのかを判断する材料になります。
なぜ24時間で見るの?
では、なぜ1回の尿量ではなく24時間で評価するのでしょうか?
それは、
人の体は1日の中で飲水量や尿量が大きく変化するからです。
例えば、
・朝はあまり飲まない
・昼食後は飲水量が増える
・夜は尿量が減る など・・・
時間帯によって変動があります。
そのため、一時的な尿量だけでは体液バランスを正しく評価できません。
24時間という一定の期間で評価することで、
患者さん全体の水分バランスを把握しやすくなります。
24時間IN/OUTでも途中で確認することがある?
また、24時間でIn/Outバランスを見る指示といっても、
明らかに指示範囲から逸脱している場合、
それが予測される場合もありますよね。
そのときは、はやめにバランスを見て主治医に報告することも大事です。

私の病棟では一例として、
0〜16時の時点で一度IN/OUTバランスを確認し、
指示範囲を逸脱していれば医師へ報告してるよ!
これら1日のうちに、一度バランスを見るというタイミングは
病棟ルールや主治医との相談・指示に従って行ってください
1時間尿量も見る時がある
下垂体腫瘍術後では、
尿崩症などを早期に発見するため、
医師の指示で1時間ごとに尿量を測定することがあります。

1時間毎?!
大変だねそれって・・・

時間が経って気づいたんじゃ、
とんでもないことが起こるからね・・・
主治医の指示のもとに見ていく必要があるよ
それでは、そんな24時間尿量が必要になってくる、
特に脳神経病棟でよく取り扱う疾患について見ていきましょう!
脳神経病棟で重要な理由① くも膜下出血
くも膜下出血では、
発症後数日すると脳血管攣縮を起こすことがあります。
脱水になると脳血流が低下し、
脳血管攣縮を助長する可能性があります。
そのため、以下のことを24時間ごとに確認し、
適切な体液管理を行うことが重要になります。
・点滴量
・飲水量
・尿量

自分で体液管理できる人は尿量はトイレで測定してもらうし、
飲水量は紙に書いてもらうよ!
自分で体液管理できない人は尿量はおむつカウントかBa、
飲水量はナース管理という形だね!
脳神経病棟で重要な理由② 下垂体手術後
下垂体手術後は、
尿崩症(DI)やSIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)を起こすことがあります。
どちらも早期発見が重要であり、
24時間尿量やIN・OUTバランスが重要な観察項目になります。

下垂体術後の患者さんでは、
「今日は尿量が多いな」
という小さな変化が大切なサインになることもあるよ!

それにしても尿崩症とSIADHって何・・・?
この尿崩症とSIADHについてはまた別記事で解説しますね!
看護師が観察したいポイント
IN・OUTを記録するだけでは十分ではありません。
次のような点も合わせて観察しましょう。
・尿量は急に増えていないか
・飲水量は変化していないか
・浮腫はあるか
→→体液貯留のサインである可能性あり!
・体重は増減していないか
→水分の増減で体重も結構変わります・・・
・血圧や脈拍に変化はないか
→体内に水分が多いまたは少ないと血圧や脈拍に変化あり!
・検査データ(Naなどの電解質)に異常はないか
→尿量が多いまたは少ないと電解質異常起こりやすいです

数字だけを見るのではなく、
患者さんの状態と合わせて考えることが大切!

尿量が急に増えるってあるけど、
1時間にどのくらいの尿量が正常って言えるの?
では簡単に1時間毎の尿量の正常値を紹介します。
1時間ごとの尿量は、約「体重の半分」
1時間毎の正常な尿量は
尿量の目安は「0.5 mL/kg/時以上」(成人)
と臨床で表すことが多いです。
つまり、体重の半分くらいと覚えておけば大丈夫です。

例えば、50kgの人だったら1時間ごと尿量は25ml!
一応あくまで目安であり、
病態によって正常範囲は異なりますから、そこは注意です。
IN・OUTだけで判断しないことも大切
IN・OUTバランスは重要ですが、
それだけで患者さんの状態を判断することはできません。
例えば、以下のようなことがあると
記録しきれない水分喪失(不感蒸泄など)になります。
・発熱して大量に汗をかいている
・下痢が続いている
・嘔吐している
・ドレーンから排液が多い など・・・
そのため、
患者さん全体の状態を見ながらアセスメントすることが重要です。
まとめ
24時間のIN・OUTバランスは、
患者さんの体液バランスを評価する大切な指標です。
特に脳神経病棟では、
くも膜下出血や下垂体手術後
などの患者さんで重要となります。
看護師は、ただ数字を記録するだけではなく、
その変化に気付き、
患者さんの状態と結び付けて考えることが大切です。
「なぜ24時間で評価するのか」を理解すると、
毎日の記録の意味がきっと変わって見えてくるはずです!
それではまた次回!


コメント