睡眠薬の種類と看護師の観察ポイント|せん妄・転倒リスクも解説!

看護技術

 こんにちは!

 ひめたろ🐶です。

 今回は、睡眠薬の種類とせん妄リスク、看護師の観察ポイントについて解説します!

 夜間眠れていない患者さんに睡眠薬を使用するのはよくありますよね。

 ただ、ちゃんと使用している睡眠薬について効用や内服によるリスクを理解していますか?

新人ちゃん
新人ちゃん

・ベルソムラとデエビゴって何が違うの?

・リスペリドンも夜に飲むけど睡眠薬なの?

・睡眠薬を飲んでいる患者さんは何を観察すればいいの?

・夜中にトイレへ行くときは付き添ったほうがいいの?

 睡眠薬は「眠れるようにする薬」というイメージがありますが、

 実は種類によって特徴が異なります。

 また、睡眠薬を飲んだから終わりではなく、

 安全に眠れているかを観察することも看護師の大切な役割です。

 この記事では、病棟でよく使用される睡眠薬の特徴と、

 夜勤で役立つ観察ポイントをわかりやすく解説します。


 人は睡眠中に脳や身体の疲労を回復しています。

 睡眠不足が続くと、以下のような問題につながります。

 ・日中の活動性低下

 ・せん妄

 ・疲労の蓄積

 ・日中のリハビリへの影響

 患者さんが夜間に十分な休息をとることができて

 昼夜のリズムを整えることが睡眠薬を使用する目的なのです。

ひめたろ
ひめたろ

実際に昼夜逆転の患者さんが、

日中のリハビリに参加できなくて

やむなくリハビリをお休みすることがあるんだよ・・・


 それでは早速病棟で使用される睡眠薬について解説していきます。

ベルソムラ

 ベルソムラは「オレキシン」という覚醒に関わる物質の働きを抑え、

 自然な眠りを促す睡眠薬です。

 この自然な睡眠に近い眠りを促すことから、

 高齢者にも比較的使用されることがあります。


デエビゴ

 デエビゴもベルソムラと同じ種類の睡眠薬です。

 臨床では「ベルソムラよりよく眠れる」という印象を持つ医療者もいますが、

 効果には個人差があります。

ひめたろ
ひめたろ

本当に人によるけど、

デエビゴのほうが寝れるという患者さんは一定数いるよ!


マイスリー

 寝つきを改善する目的で使用される睡眠薬です。

 一方で、以下のようなこともあるので注意が必要です。

・ふらつき

・転倒

・健忘


新人ちゃん
新人ちゃん

不穏時の薬と不眠時の薬の違いがよくわからないな・・・

 夜に内服している患者さんもいるため、

 「不穏時に使うリスペリドンも睡眠薬?」と思う新人さんは少なくありません。

ひめたろ
ひめたろ

私も不穏時と不眠時の薬の違いってなに?って思ってました!

 しかし、リスペリドンは睡眠薬ではなく抗精神病薬です。

 主に以下の症状を抑える目的で使用されます。

・不穏

・幻覚

・妄想

・興奮

 眠気が出ることもありますが、

 あくまで不穏時に使用されるリスペリドンは「眠らせる薬」ではありません。


 それでは実際睡眠薬を内服した患者さんへの観察ポイントは何でしょうか?

ひめたろ
ひめたろ

睡眠薬を内服した患者さんがいきなりトイレで起きてきたら・・・といった想像力が大事だね!

① 本当に眠れているか

 睡眠薬を飲んでも、すぐ眠れるとは限りません。

 夜間巡視では患者さんを起こさないよう配慮しながら、

 以下のことを観察していきましょう!

・入眠できているか

・中途覚醒はあるか

・何時頃から眠れたか

ひめたろ
ひめたろ

巡視ごとの入眠・覚醒状況を記録しておくと

その患者さんの睡眠パターンが把握しやすくなるよ!


② 夜間トイレは転倒に注意

 睡眠薬を内服した後は、

 日中は自立して歩ける患者さんでも、

 眠気やふらつきが出ることがあります。

 そのため夜間のみトイレへ行く際には、

 必要に応じて見守りや付き添いを行うことがあります。

 特に高齢者では転倒によるADL低下の可能性もあるので注意しましょう!

ひめたろ
ひめたろ

夜間歩行時のふらつきの様子やもともとの意識状態も見て、

夜間見守りするかどうかのアセスメントしていこう!


③ 朝の状態も重要

 夜眠れたかだけではなく、

 朝になったときにも以下のことも確認しましょう!

・熟眠感の有無

・起床時にふらつきはないか

・日中まで眠ってしまっていないか

 夜眠れたように見えても、

 朝から昼まで眠ってしまうようでは生活リズムが崩れてしまいます


新人ちゃん
新人ちゃん

あれ?

睡眠薬って普通眠前に飲むのに、

他の患者さんで夕食後に飲んでいることがあったな・・・

それっていいの?

 病棟では、

 「この患者さんだけ夕食後に睡眠薬を飲んでいる」

 ということがたまにありますよね。

 これは薬が夕食後の薬という意味ではありません。 

 患者さんによって、

 眠前に内服しても夜間に眠れないという人もいるのです。

 そういう患者さんのために以下のようなことも日々確認して

 担当医師に報告することで

 その患者さんにとって最適な睡眠薬を内服するタイミングが定まっていくのです。

・効き始めるタイミング

・眠気の出方

・睡眠パターン


 高齢者では睡眠薬の種類によっては、

 眠気やふらつきだけでなく、

 せん妄リスクが高くなることがあります。

 そのため、

 「眠れたか」だけではなく、

 意識状態の変化や幻覚、興奮の有無も合わせて観察することが重要です。

 睡眠薬は患者さんに合った種類や量を選択することが大切であり、

 看護師の観察内容が治療方針の見直しにつながることもあります。

ひめたろ
ひめたろ

特に高齢者では睡眠薬による眠気や環境の変化など、複数の要因が重なってせん妄を発症しちゃう可能性があるのです・・・


 睡眠薬はすべて同じではなく、それぞれ特徴があります。

 看護師は薬の名前を覚えるだけでなく、

 以下のような点を観察することも重要です。

・熟眠感の有無

・夜間の転倒リスクはないか

・朝まで眠気が残っていないか

・昼夜逆転していないか

 患者さんが「安全に、質の良い睡眠をとれること」を目標に、

 睡眠薬の効果と副作用の両方に目を向けながら看護を行っていきましょう!

 それではまた次回!

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