こんにちは!
ひめたろ🐶です。
今回は、血圧管理としてよく使用するニカルジピンについて解説しようと思います。
最近私は、先輩看護師にこのように言われることがありました。

ニカルジピンを8日以上も使っている患者さんがいたよ!
ニカルジピンってそんな長期間使うような薬じゃないから、
降圧薬に切り替えなきゃだね

わかりました・・・
(え?なんでニカルジピンを長期間使っちゃいけないの?)
この疑問について調べた後、理解できました!
新人看護師やそれ以外の2年目以上の看護師でも
ニカルジピンの長期使用は向かない理由を知らない人、多いのではないでしょうか?
ニカルジピンとはそもそもなんの薬なのかを振り返りながら
解説していきます!
目次
ニカルジピンとは?
ニカルジピンとは
「血圧を“今すぐ・細かく・安全に”調整するための薬」です。
目的は以下のとおりです。
・血圧をすぐ下げる効果により、急激な臓器障害を防ぐ
・血圧を下げすぎないように微調整する

ニカルジピンは静脈投与だから、すぐに血圧降下に効果的!
だけど、血圧調整のためにシリンジポンプで1時間投与量を調整できる!
ニカルジピンは長期使用に向かない理由
結論、先ほど話した先輩看護師の通り、
ニカルジピンは長期使用に向きません。
その理由を3つ話していきます。
1つ目の理由:本来は急性期用の静注薬だから
ニカルジピンは主に高血圧緊急症などで使用されます。
先ほども話した通り、目的はあくまで
・急激な血圧上昇を抑える
・血圧をすぐ降下させて臓器障害を防ぐ
・血圧を安全な範囲に早く戻す
つまりニカルジピンは「一時的なコントロール役」であり、
長期使用のための薬ではありません。
そのため、ダラダラ続けていると、
本来の目的とずれていくのです。
2つ目の理由:点滴そのもののリスクが増えるため
ニカルジピンの管理では結構負担が大きいです。

うちの病院ではニカルジピンの使用で1時間毎の血圧測定、
それがちゃんと指示範囲内であるか確認し、
逸脱すれば1時間投与量を変更するという
厳重な管理が必要だよ・・・
病院によれば、この管理について違いはありますが、
ニカルジピンは即効性がある分、
血圧にダイレクトに影響するので
管理の負担が大きくなることが多いです。
その上ニカルジピンは静脈投与だということを先ほど話しました。
静脈投与というと、
ルート閉塞や血管外漏出など点滴管理上のリスクも続くため、
長期間の使用にはさらに向きません。
3つ目の理由:血圧管理は最後内服に切り替えるため
血圧が安定してくると、
本来は経口降圧薬へ移行します。
理由はシンプルで以下のとおりです。
・長時間安定して効く
・血圧管理が簡単
→ニカルジピンほど毎時間血圧を測って看ていく必要がない
・微調整が不要
→ニカルジピンでは毎時間血圧を測定、
血圧指示範囲外であれば、
投与量を変更する必要がある
つまり血圧指示範囲内への維持は内服の役割です。

じゃあ、ニカルジピンを通さずに
最初から内服の血圧降下薬を投与したらいけないのかな?

急性期では早く血圧を下げたいし、
患者さんにとって安全な血圧の範囲内としたいから、
投与量を微調整できるニカルジピンが一番なんだよ
急性期では内服よりニカルジピンを優先
先ほど話した通り、
ニカルジピンは静脈投与なので、
クモ膜下出血や脳卒中の急性期による血圧上昇に対して
すぐに血圧降下の効果があります。
その上、血圧をちょうどいい範囲内に収めるために
ニカルジピンの1時間投与量を調整することができます。
そのため、血圧が安定するまでニカルジピンが最初に使われるのです。
それに対して内服による血圧降下薬では・・・
・効果発現のタイミングが読めない
→経口薬は消化管で吸収されるため、
効果発現まで時間がかかる
・一度飲むと血圧が異常に降下しても、
内服してしまったためすぐ投与量を調整できない
・状況変化に弱い

なるほど!
内服の血圧降下薬だと、
すぐ効果が出ないし、内服してしまったら調節できないから
急性期には向かないんだね!

ニカルジピン開始して血圧が安定してきたら
内服での血圧降下薬でもいいか、
主治医に確認することが大事だね
まとめ
ニカルジピンは便利な薬ですが、
本来は「短期集中で血圧を整えるための薬」です。
もし長期間使用されている場合を見かけたら・・・

・本当にまだ急性期なのかな?
・内服へ移行できないかな?
ということを一度考える視点が重要になります。
そしてその考えをもって主治医に相談してみるといいですね。
それではまた次回!


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