こんにちは!
ひめたろ🐶です。
今回はNIHSSの5・6項目め、上下肢麻痺について解説します。
脳卒中を見る上で上下肢麻痺は不可欠です。

運動麻痺苦手・・・どうやってやればいいんだろ?
もともと運動麻痺の評価方法はありますが、NIHSSではそれは使わずに評価できます。
運動麻痺に苦手意識ある方でもやり方さえ知れば大丈夫です!
それでは解説していきます。
上下肢麻痺は手足をあげて10秒
上下肢麻痺の評価方法は、
手足をそれぞれ挙上してもらって一定時間保持できるかを見ます。
ただそれも患者さんが寝ているか座っているかで若干やり方が違います。
ベッドで臥床している患者さんに対して、
手は大体45度まで挙上してもらって10秒保持
足は大体30度まで挙上してもらって5秒保持
座っている患者さんに対して、
手は大体90度まで居城してもらって5秒保持
足は正式な評価方法がない
この保持中に、上下肢が下がらないかを見ています。

座った状態で足の運動麻痺の評価はできないの?
この疑問に対してNIHSSでは下肢運動は仰臥位で評価します。
下肢の運動麻痺は原則として仰臥位(仰向け)で評価すると決まっています。
また他に、運動麻痺を評価するために手足同時にすべて挙上してもらうのではなく
原則片腕ずつ、片足ずつ評価します。

私はNIHSSやるときはほとんど最初から最後まで患者さんには仰臥位の状態になってもらうよ。
座位時の下肢運動評価ができないため、最初から患者さんには仰臥位になってもらうと評価しやすいです。
ここまで見て、まだ疑問が出てくることがありそうですね。

この上下肢麻痺の評価はバレー兆候の評価と一緒ってこと?
これは次章で解説していきましょう。
NIHSSの上下肢麻痺評価とバレー兆候評価の違い
NIHSSの上下肢麻痺の評価とバレー兆候の評価には以下の違いがあります。
| NIHSSの上下肢麻痺 | バレー兆候 | |
|---|---|---|
| 目的 | 麻痺の程度を点数化する | 軽度麻痺があるかどうかをみる |
| 方法 | 上下肢を片方ずつ挙上する 腕、足が落ちるかどうかみる | 閉眼して上肢と下肢それぞれ挙上する 左右差があるかどうかみる |
NIHSSでは脳卒中による四肢麻痺の程度を見るのに対してバレー兆候では麻痺がそもそもあるかどうかを見ます。
また、バレー兆候では患者さんに閉眼してもらい、左腕右腕を一緒に挙上させます。
それによりどちらかに回内が起こったり、だんだん腕が落ちたりすると陽性ということになります。

違いはあるにせよ、私はNIHSSの上下肢麻痺の評価をするついでにバレー兆候も一緒に見ることが多いよ!
NIHSS上下肢麻痺の点数の付け方
上肢と下肢で若干秒数に違いはありますが、ほとんど同じ点数の付け方です。
0点:【上肢】挙上させて10秒保持
【下肢】挙上させて5秒保持
1点:【上肢】10秒以内、【下肢】5秒以内に下垂するが、ベッドまで落ちない
2点:【上肢】10秒以内、【下肢】5秒以内に下垂しベッドまで落ちる
いずれも重力に際して動きはある
3点:上肢または下肢がベッドにバタッと落ちるが、動きがある
重力に抗って動かない
4点:上肢または下肢がベッドにバタッと落ちて全く動きがない

臨床ではセットで「10秒」と覚えられがちだから、下肢の5秒落としには注意してね。
また、補足で話すと、除脳硬直など反射による動きは4点とします。
除脳硬直とは?
脳幹に近い重篤な脳障害が起きたときにみられる異常な姿勢のこと

最後に
今回はNIHSS5・6項目め、上下肢麻痺について解説しました。
上下肢麻痺は基本的に仰臥位で上下肢それぞれ挙上して10秒保持することを覚えておけば評価できます。
次は7・8項目め、運動失調と感覚です。
お楽しみに!


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