脳血管内治療の血栓回収術とはどんな手術?手術内容と術後の観察項目を徹底解説!

新人看護師向け

 こんにちは!

 ひめたろ🐶です。

 今回は脳梗塞発症後に行われる血管内治療の1つ、

 血栓回収術について解説します。

 皆さんは血栓回収術について、こんな疑問を持っていませんか?

新人ちゃん
新人ちゃん

・血栓回収術ってどんな手術?

・頭を開くの?

・術後はどんなところに注意しなきゃいけないの?

 血栓回収術はその名の通り、

 血流を妨げている血栓を取る手術になります。

 そんな手術ですが、やはり注意点がいくつかあります⋯

 手術内容から術後看護まで丁寧に解説します!

 血栓回収術とはどのような手術でしょうか?

血栓回収術とは?

⋯大腿動脈や上腕動脈から

 カテーテルを穿刺して血管内に進め、

 ステントリトリーバーや吸引カテーテルなどを用いて

 血栓を回収する治療のこと。

(ナース専科より)

新人ちゃん
新人ちゃん

へえ⋯

開頭するわけではないんだね

 ステントによる血栓回収であれば、

 開頭術のように侵襲が大きい手術ではなく、

 大腿動脈や上腕動脈から穿刺するカテーテル術を行います。

ひめたろ
ひめたろ

開頭術より侵襲が小さいとはいえ、

もちろん合併症はあるから、

術後観察が重要だよ!

 それでは次章で血栓回収術の術後観察・看護を解説しましょう!

 この記事で一番大事なところです。

 術後観察すべき最重要事項は以下のとおりです。

①穿刺部位の出血や腫脹の有無

②血圧変動の有無

③意識状態・運動麻痺などの神経症状の変化

 それぞれ見ていきましょう!

①穿刺部位の観察

 血栓回収術では大腿動脈や上腕動脈から穿刺します。

 動脈穿刺なので、

 術後は出血しないようにガチガチに圧迫固定します。

 また、一定時間圧迫し、床上安静です。

※詳細な圧迫方法や安静時間については施設によって異なるため、

施設ごとの指示を確認しましょう。

ひめたろ
ひめたろ

ただ、抗凝固薬などを普段内服している人とかだと

血が固まりにくいので、

一定時間圧迫しても、

出血する場合があるんだ!

 そのため、穿刺部位について以下のことを観察します。

・出血していないか
・腫脹や血腫がないか
・疼痛がないか
・穿刺側の足や手の色・冷感・しびれなどがないか

②血圧変動の有無

 術後管理では血圧変動は必須です。

 術後血圧は高値になりがちですが、

 高いと脳出血のリスクがあります。

 しかし、

 「血圧が高いから、とにかく下げればいい」

 というわけではありません。

ひめたろ
ひめたろ

脳梗塞急性期では血圧が低いと、

脳への血流が低下する可能性があるよ!

 脳梗塞を含めた脳卒中の血圧管理については過去投稿があるので、

 そちらをご覧ください。

・脳卒中患者の血圧管理

※血栓回収後の血圧管理は、

再開通の状態や併用した治療などによっても異なるため、

医師の指示や施設の基準に沿って観察・管理します。

③意識状態・運動麻痺などの神経症状の変化

 そして、脳神経病棟の看護師として特に重要なのが、

 神経症状の変化です。

 神経症状は以下のことを継続して観察します。

・意識レベル
・瞳孔
・運動麻痺
・構音障害の有無
・失語の有無
・感覚障害の有無

 血栓回収によって血流が再開しても、

 術後に新たな神経症状が出現したり、

 もともとの症状が悪化したりすることがあります。

 そのため、

 「術前と比べて何か変化していないか」

 という視点が重要です。

 急激な意識レベルの低下や新たな麻痺などがみられた場合には、

 頭蓋内出血や再閉塞などの合併症も考え、

 速やかに担当医師へ報告・対応する必要があります。

 今回は脳梗塞発症後の治療の1つとして血栓回収術を解説しました。

 血栓回収術は大腿動脈や上腕動脈から穿刺しますが、

 術後は穿刺部位からの出血や頭蓋内出血のリスクがあります。

 そのため穿刺部位、血圧管理、

 神経症状の変化を見ていく必要があります。

 手術内容を理解したうえで合併症のリスクを見つつ、

 観察していきましょう!

 それではまた次回!

・ナース専科:脳血管内治療(血管回収療法)の看護|術前術後の観察項目、注意点、合併症,

https://media.nurse-senka.com/articles/categories/neurosurgery-and-neurology/000500258,2021.

・東海大学付属八王子病院看護部:本当に大切なことが1冊でわかる脳神経,照林社,2024.

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