こんにちは!
ひめたろ🐶です。
今回は脳梗塞シリーズの第4弾、
rt-PA療法について解説します。
脳梗塞の治療方法として、
一度は聞いたことがあるかもしれません。

確か国試対策で勉強しました!
どんな治療かは忘れたけどね!
実際にrt-PA療法を受けた脳梗塞患者さんも多いですが、
実はすべての脳梗塞患者さんに適応の治療ではないんです。

え?どういうこと?
このように思う人も多いと思うので、
本記事でわかりやすく解説していきたいと思います。
目次
まずrt-PA療法ってどういうもの?
ではまず、rt-PA療法がどんな治療法か知っていますか?
rt-PA療法とは?
⋯発症4.5時間以内に
治療可能な虚血性脳血管障害で適応と判断された患者さんに対し、
rt-PAという薬剤を投与する方法のこと。
(東海大学医学部付属八王子病院看護部より)
⇒つまり⋯
発症4.5時間以内に脳梗塞患者さんに対して
rt−PAという血栓溶解薬剤を投与して、
血栓を溶解させて血流を再開させる治療法のこと。

発症4.5時間以内?
なんでそういうふうに決められているんだろう?
なんでrt-PA療法では発症4.5時間以内に適応なのか?
結論、
脳梗塞では時間経過とともに脳組織の障害が進み、
再灌流したときに脳出血を起こすリスクなどが問題になるからです。

この、脳梗塞発症から時間が経てば立つほど、
rt-PA療法を行うと脳出血を起こしやすくなる
メカニズムはちょっと難しいので割愛するよ!
詳しくは新潟大学脳研究所のサイトを参考にしてね!
(本記事の参考文献にURLあり)
そのため、rt−PA療法は原則脳梗塞発症4.5時間以内に適応とありますが、
発症時間から早ければ早いほど良いので、
脳梗塞発症時間は必ず確認します。

脳梗塞発症時間を見て、
rt-PA療法によって血流を再開させる利益と、
出血性合併症などのリスクを考慮し、
担当医師が適応を判断するってわけ!
ただしrt-PA療法は、脳梗塞発症4.5時間以内ってだけで
適応になる治療法ではありません。
他にも適応条件を満たした患者さんに行われる治療になります。

実際、発症時刻だけではなく、
画像・既往歴・出血リスクなども確認して検討するよ
【ひめたろ流】実際rt-PA療法後の患者さんを持ったときはNIHSSと血圧変動を特に見る!

実際脳梗塞発症した患者さんがrt−PA療法後に
脳神経病棟に入院してきたことがあるよ
その時一番怖い合併症は脳出血なので、
rt−PA療法後は定期的なNIHSSの評価が重要になります。
NIHSSとは?
⋯脳卒中の重症度評価スケールのこと。
全11項目あり、
点数が高ければ高いほど脳卒中の重症度が高くなる。
NIHSSについての過去投稿はこちら

脳梗塞発症直後、rt−PA療法中・後に、
細かくNIHSSを評価して大きな変化があるか
見ていくんだ!
【rt−PA療法中・後のNIHSS評価タイミング】
・投与開始〜1時間
⋯15分ごとの評価
・投与後1〜7時間
⋯30分ごと
・投与後7〜24時間
⋯1時間ごと

え?!
こんなにNIHSSやらなきゃいけないの?!
大変すぎる⋯
またNIHSSと同様に、
血圧変動の有無も細かく確認していきます。

rt-PA後に急激な血圧上昇や頭痛、悪心・嘔吐、
神経症状の悪化などがみられた場合は、
出血性合併症などを疑って、
速やかに医師へ報告することが重要です。
【rt−PA療法中・後の血圧測定タイミング】
・投与開始〜2時間
⋯15分ごと
・投与後2〜8時間
⋯30分ごと
・投与後8〜24時間
⋯1時間ごと

血圧測定もだいぶ何回もやらなきゃいけないんだね

あまりに血圧が高いと、
脳出血を起こしている可能性があるし、
脳出血が起こってなかったとしても、
高血圧で脳出血を起こしかねないから、
担当医師により降圧薬を投与することになるかもなんだよ
脳梗塞を含めた脳卒中患者さんに対する、
血圧管理についての過去投稿はこちら。
まとめ
今回はrt−PA療法について解説しました。
rt−PA療法は脳梗塞発症4.5時間以内に
できるだけ早く行われる血栓溶解療法です。
脳梗塞発症後遅ければ遅いほど、
rt−PA療法を行うと脳出血のリスクが高くなります。
そのため、脳梗塞発症の患者さんがいた場合は、
必ず発症時間を見るようにしましょう!
また、rt−PA療法中・後に特に注意する観察項目は、
NIHSSと血圧変動です。
脳出血のリスクを考えて観察を慎重に行っていきましょう!
それではまた次回!
参考文献
・東海大学医学部付属八王子病院看護部:本当に大切なことが1冊でわかる脳神経,照林社,2024.
・新潟大学脳研究所:血栓溶解療法後の脳出血防止を目指した新しい治療法の開発,


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