こんにちは!
ひめたろ🐶です。
今回は口腔アセスメントで取り入れられている「OHAT」について解説します!

OHATって何?
口腔アセスメントって必要なの?
どうやってアセスメントするの?
このような疑問を持っている人も多いと思います。
今回は、口腔内環境悪化による影響からOHATの必要性、活用方法まで丁寧に解説します。
明日からの看護に十分活かせる内容なので、ぜひ読んでください!
目次
そもそもOHATとは?

そもそもOHATって何?
OHATとは?
⋯歯科医療者以外でも口のアセスメントができる
簡便な口腔スクリーニング用紙のこと。
OHATは
口の問題8項目
(口唇、舌、歯肉・粘膜、唾液、残存歯、義歯、口腔清掃、歯痛)を
健全(0点)から病的(2点)までの3段階で評価します。
1週間に1回は評価し、
前回の結果と比較して改善策を検討していきます。

結構しっかりした評価スケールだね。
だけど口腔内ってそんなに大事なの?
ここで一度口腔内環境が重要ということを確認していきましょう!
口腔内環境の清潔は感染対策に必要!
口腔内の細菌について解説します。
歯垢の中の細菌数は糞便中の細菌数と同じ

歯垢の中の細菌数は1gにつき、1000億個と呼ばれています。
この細菌数は糞便1g中の細菌数1000億個と同じ個数になります。
もっというなら、
よく歯磨きする人は口腔内の常在菌が1000〜2000億個ですが、
あまり歯磨きしない人だと4000〜6000億個、
全く歯磨きしない人だと1兆個にまでのぼるのです⋯

うげえ⋯
これは汚い⋯
口腔内ってきちんとケアしないと糞便より汚いんだな⋯

この増殖した細菌が肺に入ると肺炎になってしまうから
口腔ケアって大事なんだよ!
口腔内に対してきちんとしたケア・治療が行き届くためにも
適切な口腔アセスメントが必要なんだ!
特に経口摂取していない患者さんは注意!
食物を口から摂取していない患者さんだと、

食べ物を食べていないから別に歯磨きしなくていいでしょ?
という人も見かけますが、そんなことは決してありません。
経口摂取しないと以下のような口腔内トラブルになります。
・唾液の分泌物が減少し、自浄作用が低下して菌が繁殖する
・食べ物と口腔粘膜の摩擦がなくなり、汚れが堆積する
・嚥下・構音に関係する筋群の廃用が起こる

経口摂取しないことでのデメリットはとても大きいから、
経口摂取しなくても口腔ケアを行う必要があるって
患者さんに言わないと!
では、口腔内環境の清潔が必要とわかったところで、
そこへ介入するための口腔アセスメントツール、
「OHAT」を見ていきます。
OHATを使う3つのメリット
OHAT導入のメリットは以下の3つです。
①共通言語化と多職種連携
⋯口腔環境を数値化することで
病棟スタッフ間や多職種間で
口腔内の状態を正確に共有しやすくなる。
②口腔ケアの標準化
⋯スコアを元に、適した口腔ケア計画を立てることができる。
③歯科受診の判断
⋯スコアが2点になると病棟での口腔ケアだけでは改善が困難。
そのため歯科口腔外科への対診を依頼するタイミング
を測ることができる。

確かにどの段階で先生に言うべきか悩むもんね⋯
どこまでが看護師でできる口腔ケアの範囲なのかどうかがわからないから、こういう評価基準があるとわかりやすいかも!
それでは次にOHATの評価方法について見ていきましょう!
OHATの評価方法【8項目をわかりやすく解説】

先ほども話したように、
OHATは口の問題8項目に分けた評価スケールです。
順番に説明していきます。
①口唇
健全(0点)
⇒湿潤で色はピンク
変化(1点)
⇒乾燥、
ひび割れ、
口角の発赤あり
病的(2点)
⇒腫脹や腫瘤、
赤色斑・白色斑、
口角の出血・潰瘍あり
②舌
健全(0点)
⇒湿潤で色はピンク
変化(1点)
⇒亀裂、
発赤、
舌苔の付着
病的(2点)
⇒赤色斑・白色斑、
潰瘍・腫脹
舌苔の付着があれば、量・性状・色などにかかわらずスコア1点です。
潰瘍性の病変、それによる出血があれば直ちにスコア2点です。
③歯肉・粘膜
健全(0点)
⇒湿潤、
色はピンクで出血なし
変化(1点)
⇒乾燥、
光沢、
粗造、
発赤・部分的な腫脹
義歯下の一部潰瘍も当てはまる
病的(2点)
⇒腫脹・出血、
歯の動揺、
潰瘍、
白色斑、
発赤・圧痛

歯肉の観察は噛み合わせた状態がいいよ!
頬粘膜はスポンジブラシなどで軽く引っ張ると観察◎
④唾液
健全(0点)
⇒湿潤で漿液性
変化(1点)
⇒乾燥、
ベタつく粘膜、
少量の唾液、
口渇感軽度
病的(2点)
⇒赤く干からびた状態、
唾液ほぼなし、
粘性の高い唾液、
口渇感あり
唾液が少量で粘膜のべたつきがあったり、
泡沫状(泡状)の唾液はスコア1点です。
⑤残存歯
健全(0点)
⇒虫歯・破折なし
変化(1点)
⇒3本以下の虫歯、
破折・残根、
咬耗あり
病的(2点)
⇒4本以上の虫歯、
歯の破折・残根、
非常に強い咬耗あり
義歯使用なしで3本以下の残存歯あり
咬耗とは、歯と歯が噛み合うことで歯がすり減ることです。

咬耗があると、
歯の噛む面が平らになったり、
角が削れたりしているんだって!
⑥義歯
健全(0点)
⇒破折なし
普通に装着できる
変化(1点)
⇒1部位の破折あり
毎日1〜2時間の装着可能
病的(2点)
⇒2部位以上の破折あり
義歯紛失、義歯不適合のため未装着
義歯接着剤が必要
もし、救急搬送で自宅に義歯がある場合は、
義歯紛失と同じ扱いでスコア2点になります。
⑦口腔清掃状態
健全(0点)
⇒食渣、歯石・プラークの付着がない
変化(1点)
⇒1〜2部位に食渣、歯石、プラークあり
若干口臭あり
病的(2点)
⇒多くの部位に食渣、歯石、プラークあり
強い口臭あり
⑧歯痛
健全(0点)
⇒疼痛を示す言動的、身体的な徴候なし
変化(1点)
⇒疼痛を示す言動的な徴候あり
顔をひきつらせる、
口唇を噛む、
食事しない、
攻撃的になる
病的(2点)
⇒疼痛を示す身体的な徴候あり
頬・歯肉の腫脹、
歯の破折、
潰瘍、
歯肉下腫瘍あり
言動的な徴候もあり

疼痛スケールについては以前に投稿した記事に解説があるので、
そちらを参考にして下さい!
疼痛スケールの過去投稿はこちら
OHAT合計点の評価
0〜4点 ⋯良好
5〜8点 ⋯要注意
9〜16点⋯口腔環境不良
口腔環境不良となると、看護師の口腔ケアでは改善できないので、
すぐに主治医や口腔外科の先生に相談しましょう!

なるほど!
こういうふうにアセスメントしていくんだね!

口腔内環境について、
うちの病院の歯科口腔外科の先生は
口腔内汚染が進んでいたり、
口腔ケアが困難な患者さんがいれば
すぐに言ってほしいことを話していたよ!
病棟で対応が難しいと感じたら、
早めに歯科口腔外科へ相談することも大切です。
まとめ
今回は、口腔アセスメント方法としてOHATを解説しました!
初めて聞いた方もいると思いますが、
口腔内環境清潔は感染対策に重要であり、
口腔ケア・治療の介入の判断としてOHATは重要な評価ツールです。
8項目すべてを覚えなくて大丈夫です。
ただ日々の看護として口腔内環境を評価するとなったときに、
OHATという評価ツールがあるということだけ
覚えていただければOKです。
あなたの受け持ち患者さんの口腔内は清潔ですか?
ぜひ明日からの看護に活かしてみてください!
それではまた次回!


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