脳卒中合併症②排尿障害・尿路感染のリスクと予防・看護を丁寧に解説!

新人看護師向け

 こんにちは!

 ひめたろ🐶です。

 今回は脳卒中合併症シリーズ第2弾の、

 「排尿障害・尿路感染」について解説します。

 脳卒中の合併症では排尿障害・尿路感染もリスクがあります。

 しかし、こんな疑問を持っている人もいませんか?

新人ちゃん
新人ちゃん

・脳卒中で排尿障害あるの?

・なんで尿路感染まで起こるんだろう?

・どうやって看護として予防していけばいいんだろう?

 脳卒中による排尿障害・尿路感染について、

 病態を見ていき、最終的な予防・看護を見ていきましょう!

 脳卒中による排尿障害、尿路感染は、

 それぞれ機序が違うので分けて解説します。

脳卒中による排尿障害では排尿司令塔が障害されるから

 まず、脳のどこが排尿を司令しているのでしょうか?

排尿の司令塔は⋯

前頭葉    ⇒排尿の抑制

基底核・視床 ⇒排尿筋の協調

橋      ⇒排尿のスイッチ

 このように特定の一箇所だけでなく、

 様々な領域が関わります。

 しかし、

 もし脳卒中によりその領域が障害されると、

 神経因性膀胱が引き起こされます。

 排尿障害は『膀胱』ではなく、

 『脳』のトラブルから始まることもあるのです。

新人ちゃん
新人ちゃん

神経因性膀胱ってなんだっけ?

ひめたろ
ひめたろ

膀胱・尿道括約筋を支配する神経の障害から

引き起こされる排尿障害のことだよ

 それでは次に尿路感染について解説します。

尿路感染は膀胱留置カテーテルの使用によってリスクが高くなる

 よく脳卒中治療においての手術前後、

 治療中の尿量管理目的で、

 膀胱留置カテーテルが留置されることがあります。

 膀胱留置カテーテルを長期間留置すると、

 カテーテルを介して細菌が尿路へ侵入する機会が増え、

 尿路感染症のリスクが高くなります。

ひめたろ
ひめたろ

確かにうちの病棟でも、

膀胱留置カテーテルを留置している人では

尿路感染起こしているひと結構みるよ!

新人ちゃん
新人ちゃん

だけど、「長期」の膀胱留置カテーテル留置って、

どのくらいの期間をさすの?

 実はその期間は決まっていません。

 CDCガイドラインでも、

 膀胱留置カテーテルは必要な場合にのみ使用し、

 必要がなくなったらできるだけ早く抜去することが推奨されています。

ひめたろ
ひめたろ

期間は決まっていないとはいえ、

できるだけカテーテルは

早く抜去したほうが良いよ

 それでは排尿障害と尿路感染に対する予防、

 できる看護について解説していきます。

 この記事で一番重要です。

排尿障害には残尿測定と必要時泌尿器科コンサル

 まず残尿測定を行っていきます。

 排尿がうまくできていない可能性がある場合には、

 膀胱内の尿量を確認するために必要になります。

 一度トイレへ促して尿量を測定、

 その後残尿測定を行っていきましょう。

 するとその患者さんの排尿障害の有無を確認する、

 一つの指標になります。

 また、残尿量が多かったり、あまりに頻尿の場合は、

 泌尿器科へのコンサルを主治医に依頼します。

ひめたろ
ひめたろ

排尿が自分でできないって、

結構患者さん本人は気になる症状だよ!

特に頻尿だと患者さん辛いだろうし⋯

泌尿器科の対診も一つの手だ!

膀胱留置カテーテルは早期抜去する

 尿路感染の一番の予防は早期抜去です。

 特に尿量管理などをしていない場合は、

 尿路感染のリスクを考えて、

 主治医と抜去できるか相談しましょう。

膀胱留置カテーテル留置中は陰部洗浄を行う

 膀胱留置カテーテル留置中も、

 日常の清潔ケアとして陰部を清潔に保ちます。

 特別な消毒を行うというより、

 施設の手順に沿って通常の清潔ケアを行うことが基本です。

 泡石鹸で愛護的に汚れを落としていきます。

ひめたろ
ひめたろ

頻度によっては施設によって違うけど⋯

うちの病院は毎日1回は行っているよ!

尿路感染による徴候がないか観察していく

 尿路感染が起こっているかどうかは、

 採血や採尿の検査結果によってわかりますが、

 日々の観察でも感染徴候サインを見つけることができます。

 以下が主な観察項目です。

【尿路感染を疑うときの、主な観察項目】

・発熱の有無

・尿混濁の有無

 ⇒尿路感染が起こると「モロモロ」とした混濁が見られたり、

  色が濁っていたりする。

・意識レベルの低下の有無

・リハビリ意欲の低下

 ⇒感染が起こると身体がつらくなる可能性あり。

 他にも意識がある患者さんでは、

 排尿時痛などの有無を聞くこともできます。

 しかし脳卒中患者さん、特に高齢の患者さんでは

 意識レベルによって症状を訴えることができないこともあります。

ひめたろ
ひめたろ

だからこれらの観察項目も踏まえつつ、

『なんとなく様子がおかしい』という感覚で

尿路感染のサインを発見することもできるよ!

 今回は脳卒中合併症の

 「排尿障害・尿路感染」について解説しました。

 排尿障害では、

 脳卒中による排尿司令塔が障害を起こすことで、

 起こる可能性があります。

 また、尿路感染では、

 膀胱留置カテーテルの使用により

 起こる可能性があります。

 そのため、排尿障害予防には、

 排尿が少ない、または頻尿の患者さんには

 適宜残尿測定を実施して必要時泌尿器科にコンサルします。

 また、尿路感染予防には、

 膀胱留置カテーテルの早期抜去、

 定期的な陰部洗浄の実施を行っていきます。

 そして感染徴候がないか日々の観察を行って、

 患者さんの状態を見ていきましょう。

 それではまた次回!

・看護roo!:神経因性膀胱,https://www.kango-roo.com/word/19567/,2018.

・矢野邦夫:カテーテル関連尿路感染の予防のためのCDCガイドライン2009,

https://www.info-cdcwatch.jp/views/pdf/CDC_guideline2009.pdf

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