こんにちは!
ひめたろ🐶です。
今回はNIHSSシリーズ最終回!
消去現象と注意障害について解説していきます。
消去現象・・・覚えていますか?

確か・・・前の投稿で説明していたような?
実は顔面麻痺の章で解説しています!
その復習と、注意障害がそもそもなんなのか?を順に解説していきます!
目次
消去現象ってどこを見る?
まず消去現象とはなにか?ということを復習です。
消去現象とは?
⋯脳障害されている部分でも意識させれば認識できるけれど
左右を同時に刺激すると、片側を無視してしまう現象のこと
(レバウェル看護より)
例えば左だけまたは、右だけ見せるように意識させると認識できます。
しかし、同時に左右どちらも見るようにすると、
障害された脳と反対側の刺激を認識できなくなる現象です。

左右どっちも刺激するとどちらか片側が認識できないんだね
NIHSS3項目めの顔面麻痺を復習したい方は下記にURLを貼っておきますね!
それでは次に消去現象の評価方法についてみていきましょう!
視覚はカメラのポーズ、触覚は触る、聴覚はこすってみる!
消去現象の評価方法について、
視覚・触覚・聴覚と3つに分かれてそれぞれ評価します。

3つもあるのかあ・・・覚えられるかなあ
大丈夫!やり方は簡単です。
※以下は岡山市立市民病院の「解りやすいNIHSSの評価」を参考にしています。
視覚はカメラのポーズ!
視覚は顔面麻痺の時で行ったカメラのポーズで評価できます。
絵で表すと下のような感じでしたね。

顔面麻痺のときと同じ画像ですが・・・
医療者側は
患者の目の前で
手をそれぞれ左上・右下(左下・右上でもいいです)にして
カメラのポーズをして人差し指と親指を動かします。
そして患者さんにどこで指が動いているか答えてもらいます。
例:上の図では、健常患者さんであれば「右上と左下」と答えますね。
触覚は触る
触覚の評価はなんとなくわかるかもしれませんが、
患者さんの身体を触ります。
といっても左右の消去現象を見るので、
両足をそれぞれ触ったり、両手を触ったりします。
そしてどちらの手または足を触っているか、
患者さんに話してもらいます。

もしこれでどちらか触られていることがわからなかったら
消去現象があるってわかるんだよ
聴覚はこすってみる
もう少し詳しく話すと、
患者さんの耳のそばで指をこすって音がするか確かめるのです。
最初は右耳または左耳のほうで指をこすってみて、
ちゃんとそれぞれの耳で音が聞こえるか確かめ、
最後に両耳同時に指をこすってみてちゃんと両耳で聞こえるか
も確かめます。

消去現象では片耳ずつならわかるけど、
両方の同時刺激が苦手だから
両耳同時に指をこすってみると
片方が聞こえなくなるんだ
注意障害ってどこを見る?

まず注意障害ってなんだろう?
注意障害とは?
⋯必要な対象に注意を向けたり、
その注意を維持したりすることが難しくなる状態のこと
(東海大学医学部付属八王子病院看護部より)
NIHSSでは、
こうした注意機能の低下や半側空間無視の有無を評価します。

これもまた消去現象と空間無視と似てるね…

一応3つの違いを確認してみよう!
【ひめたろなりの注意障害・消去現象・半側空間無視の解釈】
注意障害 → 「注意力全体が落ちている」
消去現象 → 「両側同時だと片側への注意が負ける」
半側空間無視 → 「片側の空間そのものを無視してしまう」

なんでこんな違いをみなきゃいけないんだろう?

NIHSSでこれらを区別する理由は、
「単なる集中力の問題なのか」
「脳卒中による空間認知の問題なのか」
を見分けるためだよ。
注意障害、半側空間無視や消去現象を起こす脳の障害はそれぞれ違います。
NIHSSは患者さんの脳の障害部位を推測するための評価方法なので、
これらの違いを抑えると脳卒中の理解を深められるのです。
次に注意障害の評価方法を見ていきましょう!
※以下は岡山市立市民病院の「解りやすいNIHSSの評価」を参考にしています。
聴診器で真ん中を指してもらう!
注意障害や半側空間無視を詳しく調べる検査として、
「線分二等分試験」があります。
これは紙に書いた横線の真ん中に印をつける、
または用意した紐や聴診器の真ん中を指してもらうというものです。
注意障害があれば、真ん中より左寄りまたは右寄りに指すことになります。

私はよく聴診器で真ん中を指してもらってるよ!
それでは次に
NIHSSではどのように点数を付けていくのか見ていきましょう!
注意障害・消去現象 点数の付け方
NIHSSでの点数の付け方は以下のとおりです。
0点:異常なし
NIHSS10項目までの中で明らかな注意障害の症状なし
視覚・触覚・聴覚のうち2種類を検査し、
どちらも消去現象なし
1点:視覚・触覚・聴覚または注意障害あり
あるいは2点同時刺激に対する消去現象あり
NIHSS10項目までの中で明らかな注意障害の症状なし
視覚・触覚・聴覚のうち2種類を検査し、
1種類のみ消去現象あり
2点:重度の半側不注意あるいは
2つ以上の感覚様式に対する消去現象あり
以下の①または②が当てはまる場合
①NIHSS10項目までの中で明らかな注意障害の症状なし
視覚・触覚・聴覚のうち2種類を検査し、
2種類とも消去現象あり
②ここまでの検査の中で明らかな注意障害の症状を認めた
2点の②について、
実際、NIHSSの項目で例えば9項目めの最良の言語で
文章カードや絵カードで右側または左側の認識ができていなかった場合は
注意障害または半側空間無視が当てはまるので、
2点となります。

11項目めの評価をせずとも、
10項目までの検査で注意障害や半側空間無視の評価ができるね
最後に
今回は、NIHSS11項目めの注意障害と消去現象を解説しました。
全NIHSS11項目、お疲れ様でした!
項目自体多い上、聞き慣れないところも多くあるため
みなさん苦手とする人も多いです。
NIHSSは単なる点数付けではなく、
患者さんの神経症状や障害部位を推測するための重要な評価スケールです。
ぜひ今回のシリーズを通して、
脳卒中評価への理解を深めてもらえたら嬉しいです。

私も解説しながら内容の整理ができて充実でした!
次回からはまた別の分野で記事を展開しようと思っているので
ぜひよろしくお願いします!
参考文献
・レバウェル看護:NIHSSの消去現象の評価について知りたい,
https://kango-oshigoto.jp/hatenurse/article/5535,2021.
・東海大学医学部付属八王子病院:本当に大切なことが1册でわかる脳神経,照林社,2024.
・岡山市立市民病院:解りやすいNIHSSの評価,
https://okayama-gmc.or.jp/shimin/application/files/1215/5366/8042/board_nihss.pdf



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