こんにちは!
ひめたろ🐶です。
今回は「熱中症による脳の影響」について解説します。

・熱中症って、水を飲んで休めば治るでしょ?
・もし熱中症になっても
涼しいところで氷枕当てとけば大丈夫でしょ!
そう思っている人は少なくありません。
しかし、重症の熱中症では脳がダメージを受け、
記憶力や歩き方に後遺症が残ることがあります。
実際に重症例では、以下のような症状が出ることがあります。

・名前を呼んでも反応が鈍い
・急に会話がかみ合わなくなる
・まっすぐ歩けなくなる
・手が震えたり、けいれんしたりする
また、回復後も記憶力や歩行に影響が残るケースがあります。

え?!後遺症なんてものもあるの??
今回は、熱中症で脳が傷つく理由や危険なサイン、予防法について、
脳神経看護師の視点からわかりやすく解説します。
目次
熱中症は体内に熱がこもる病気

そもそも熱中症ってなんだろ?
熱中症とは?
…高温多湿の環境で体温調節がうまく働かなくなり、
体内に熱がこもってしまう状態のこと
(環境省より)
軽症では、以下のような症状が出現します。
【熱中症の軽症】
・めまい
・大量の汗
・足がつる⇒筋肉のけいれん など
しかし、重症になると体温が40℃以上まで上昇し、
脳や心臓、腎臓などの重要な臓器に障害が起こる危険があります。

だ、だけどそんな簡単に脳ってダメージを受けるの?

次章からなんで熱中症で脳が傷つくのか解説しよう!
なぜ熱中症で脳が傷つくの?
脳は体の中でも特に熱に弱い臓器です。
通常、体温は約37℃前後に保たれていますが、
熱中症で40℃以上になると、
脳に大きな負担がかかります。
主な理由は以下の3つがあります(徳重クリニックより)。
① 高熱で脳細胞がダメージを受ける

体温が異常に高くなると、脳の働きが乱れます。

特に小脳という、
体のバランスを保つ部分は熱に弱いんだよ!
そのため、回復後も以下の症状が残ることがあるのです。
・ふらつく
・歩きにくい
・手が震える など

確かに熱中症ってふらふらするよね
② 脱水で脳への血流が悪くなる

熱中症では大量の汗によって脱水が進みます。
すると血液が濃くなり、
脳へ十分な酸素や栄養が届きにくくなります。
これも脳へのダメージにつながる原因の一つです。
③ 全身の炎症が脳にも影響する

重症の熱中症では、体全体で強い炎症反応が起こります。
脳には、
有害なものが入りにくいように守る「バリア」があります。
炎症によって脳を守るそのバリア機能が乱れ、
脳にむくみが生じることがあります。
その結果、意識がもうろうとしたり、
身体が思う通りにうまく動かないことがあるのです。
熱中症で起こる脳の症状


重度の熱中症は脳に悪いんだね…
じゃあ、そういうときはどんな症状が出るの?
重症の熱中症について、
前章でもちょこちょこ出していましたが、
以下のような症状が出現します。
①呼びかけへの反応がおかしい
②会話がかみ合わない
③意識がもうろうとする
④けいれんする
⑤真っすぐ歩けない
⑥ろれつが回らない
これらは脳が正常に働けなくなっているサインです。
特に「意識が朦朧とする」症状は
重症熱中症を疑う重要な症状であり、
すぐに救急車を呼ぶ判断が必要になります。
熱中症の後遺症|記憶力や歩き方に影響が残ることも


熱中症で後遺症って残るの??
結論、すべての人に後遺症が残るわけではありません。
しかし、重症例では回復後も後遺症が残ることがあります。
報告されている後遺症には、以下のものがあります。
①記憶力の低下
②集中力の低下
③ふらついて転びやすくなる
④手足の震えが出てくる
⑤バランスが取りにくくなる
特に小脳へのダメージは長期間続くことがあり、
リハビリが必要になるケースもあります。

バランスが取りにくくなるってのは
酔っぱらったようにフラフラするイメージなんだね
【看護師が教える!】熱中症で救急車を呼ぶべき危険なサイン
次のような症状があれば、迷わず119番通報しましょう。
【こんな症状があれば119番を!!】
・意識がおかしい
⇒意識がもうろうとしている、会話ができない
・水を飲もうとしても水が飲めない
・呼びかけに反応しない
・体がけいれんしている
⇒体が無意識にガクガク震えている
・まともにまっすぐ歩けない、転ぶ
・体温が非常に高い
⇒体温が40℃前後
「少し休めば大丈夫」と様子を見るのは危険です。

なんで水が飲めないってだけで救急車を呼ぶの?
体冷やすだけでは回復しないのかな?

水が飲めないっていうと、
よほど意識がもうろうとしていて、
自分で水分補給できない可能性があるよ。
それに無理に飲ませると、
気管に入ってむせる危険があるんだ!
【すぐできる!】熱中症になったときの応急処置

わかった!
熱中症で危険な症状を見たら救急車だね!
とりあえず救急車呼んだら大丈夫かな?
救急車を待つ間は、できるだけ体を冷やすことが重要です。
熱中症になったらすぐに行うこと

- 涼しい場所へ移動する ⇒うちわや扇風機で風を当てると、さらに体を冷やしやすくなります。
- 衣服をゆるめる
- 首・脇・足の付け根を冷やす
- (意識がはっきりしていれば)水分や経口補水液を飲む
もう一度いいますが、
意識が悪い人に無理やり飲ませると
気管に飲み物が入ってむせる危険があるため避けましょう。
【予防が大事!】そもそも熱中症を防ぐ5つのポイント

そもそも熱中症にならないためにはどうすればいいだろう?
熱中症は予防が何より大切です。
以下のような予防策を行っていきましょう!
①のどが渇く前に水分補給する
②帽子や日傘を使う
⇒長時間の直射日光は避けて、脳に熱がこもらないように!
③エアコンを我慢しすぎない
④暑い時間帯の運動を避ける
⇒気温が高い昼(11〜15時頃)の運動は避け、
朝または夕の時間帯とする
⑤汗をたくさんかく日は塩分も適度に補給する
⇒水だけとっていても、
汗で塩分も出るため塩分も補給しなきゃいけない!
特に高齢者は暑さを感じにくく、
子どもは体温が上がりやすいため注意が必要です。

夏になると、しばしば室内のエアコンをつけずに
40度以上の部屋に長時間いて
本人が知らないうちに
熱中症で運ばれる高齢者が増加するよ!
よくある質問(FAQ)
Q. 熱中症で脳に後遺症が残ることはありますか?
あります。
重症熱中症では、記憶力の低下や歩きにくさなど
後遺症が残ることがあります。
Q. 熱中症でけいれんするのはなぜですか?
体温の異常な上昇や電解質バランスの乱れによって、
脳の働きが障害されるためです。
Q. 意識があるなら家で様子を見てもいいですか?
軽症で改善する場合もありますが、
意識がもうろうとしている、
水が飲めない、歩けないなどの症状があれば、
すぐに医療機関を受診してください。
まとめ
今回は、熱中症による脳の影響について解説しました。
熱中症は「少し休めば治る」と軽く考えられがちですが、
重症になると脳にダメージが及び、
後遺症が残ることもあります。
呼びかけへの反応がおかしい、
まっすぐ歩けない、
水が飲めないなどの症状があれば危険なサインです。
暑い日はこまめな水分補給や涼しい環境を心がけ、
異変を感じたら早めに休みましょう。
迷ったときは、
ためらわず医療機関や119番に相談することが大切です。
それではまた次回!
参考文献
・環境省:熱中症対策関連情報,熱中症予防情報サイト,
https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness.php
・徳重クリニック:熱中症にご注意!脳の後遺症を残すことも,


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